「ザ・ワーク―人生を変える4つの質問」などの著者として知られるバイロン・ケイティは、「朝食は食べましたか?」と問いかけることがあります。
オーディエンスが「食べました」と答えると、「どうしてそれが事実だと分かるのですか?」と返します。
朝食を食べた映像が頭に浮かべば、「食べました」と答えるのはいたって普通のことですよね。ただ少し考えてみると、その映像は今となっては頭の中にあるだけとも言えます。
たとえ朝食に同席した人が「一緒に食べたよ」と言っても、これもその人の頭に浮かんだ映像をもとに言っているわけです。

バイロン・ケイティのやり方で突き詰めていくと、どんな「証拠」も朝食をとったことを証明できないことになります。
今この瞬間に現実として存在していないなら、それは私たちの中にある想像(imagination)なのだとか。私たちを苦しめるのも想像、幸せにするのも想像なら、幸せにする想像を選びたいですよね。
バイロン・ケイティも、想像が「事実かどうか」ではなく「愛しているかどうか」(好きかどうか)を大事にしています。
彼女のメソッド「ワーク」は、いわば自分を苦しめる想像(イマジネーション)を事実と信じている人たちを解放するメソッドです。
つまり、自分が幸せになるような想像を信じている場合は問題ないのですね。